最近15年間の切除肺, 剖検肺にみられた肺結核を主とした病巣の変遷と, 臨床との関係
1977 年 31 巻 6 号 p. 551-555
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1977 年 31 巻 6 号 p. 551-555
昭和36年より50年の15年間における本院での切除肺, および, 剖検肺につき, 結核を主として, また, 肺癌などの非結核疾患につき, 病理学的検索を施行し, 併せて臨床との関係も調査した.
材料は, 15年間の本院での切除肺3,316例, 剖検肺590例であり, その他, 細胞診6,222件, 生検1,979件である.
検索は, 1)在院者数, および, 1日平均入院者数の変遷と, 疾患による分析, 2)死亡者数とその年令的変化, および, 疾患との関係, 3)肺切除の数と病巣の種類, および, 手術々式, 4)剖検の数と率, および, 疾患との関係, 5)細胞診数と生検数, 6)切除肺と剖検肺とに認められた特徴ある病変の諸項目について施行された.
最後に, 結核療養所として長年月運営されてきた国立療養所のこれまでの軌跡と, 今後の動向について推察を加えた.
