医療
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気管支喘息における減感作, ヒスタミン加人免疫グロブリン, Disodium cromoglycate併用療法の臨床効果
楠武 史宮川 武彦森下 博史上村 博幸黒田 良三森 厚大黒 道夫
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1978 年 32 巻 1 号 p. 89-94

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抄録
我々は, 以前より喘息患者の肉体的, 心理的負担を考慮して, 治療当初より各種の根治療法を併用しているが, 今回減感作, ヒスタグロビン(ヒスタミン加人免疫グロブリン), インタール(クロモグリク酸ナトリウム)を併用して治療を行つた症例につき, その臨床効果を検討した. 有効率, 著効率は, それぞれ84.2%, 40.4%とかなり高く, 減感作の導入, 実施がスムーズに行い得た印象もうけ, ステロイドの離脱ないし減量が可能であつた症例もかなりあり, 重大な副作用も認められなかつたことなどより, 減感作, ヒスタグロビン, インタールの併用療法は有用な方法と考えられる.
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© 一般社団法人国立医療学会
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