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脱髄変性症の髄液ならびに血漿中の遊離アミノ酸について
儀武 三郎片岡 喜久雄本多 度夫
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1978 年 32 巻 2 号 p. 156-160

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抄録
SSPEと麻疹ウイルスとの密接な関連性と共に, 多発性硬化症と麻疹や風疹の抗体価とのかかわり合いなどが注目されている. 既に, SSPEや神経系感染症と髄液中の遊離アミノ酸の変動の報告も見られる. 我々は, 多発性硬化症8例, SMON 2例, 脊髄小脳変性症2例, ALSとBehcetの各1例と, 正常対照群として健常者7例の, 髄液と血漿中の遊離アミノ酸を測定した. 多発性硬化症の髄液中で高値を示したのは, Argine, Threonine+GlutamineとCitrulineなどあつた. 低値を示したのは, Histidine, Glutamicacid, Alanine, ValineならびにLeucineなどであつた. 血漿中ではThreonine+Glutamineは低下し, Glutamic acidは上昇していた. 髄液と血漿のアミノ酸の比を見ると, 多発性硬化症ではThreonine+Glutamineの比が最も高く, Serine+Aspagine, Glutamic acid, Valine, LeucineおよびOrnithineでは低比となつていた.
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