医療
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死亡個票から見た熊本県の胃癌死亡者の分析
清元 晃大塚 宗臣並川 和男中村 弘由布 雅夫松本 孝一光野 利英大島 和海仲村 保広加藤 哲夫
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1978 年 32 巻 5 号 p. 654-658

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抄録

昭和45年から48年までの4年間の熊本県の胃癌死亡者の死亡個票を調査した.
総数2783名, 各年度ほぼ700名前後, 男女比は1.4:1と低く, 最多罹患年令層は70才台前半であつた. 官公立病院における死亡は約25%, 診療所では約20%, 自宅死亡者は漸減していたが約45%と半数近かつた. 期間不明を除いた2282名の80%弱の1794名が1年以内に死亡し, 5年以上生存したものは24名であつた. 死亡診断書記入医師の所属は官公立病院においては内科外科のみであり, 外科からの比率がふえていたが, 診療所及び自宅においては外科からの診断書(25%)より内科からの診断書(50%)が多く, その他の診療科からのものも10%前後認められた. 熊本県の胃癌死亡者には進行癌が多く見られ, この原因究明のための逆視的追求の必要性について論じた.

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