医療
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Locked-in syndromeの1生存例
杉森 忠貫久保 長生山崎 直美別府 俊男斉藤 由子
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1978 年 32 巻 7 号 p. 890-894

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抄録
Locked-in syndromeの長期生存例を経験したので報告する.
症例は, 38才の男性, 嚥下障害・四肢麻痺を主訴とし, 神経学的所見にて, 意識清明, 第5, 6, 7, 9, 10, 11, 12脳神経の両側の障害があつた. 脳血管撮影にて脳底動脈の閉塞を認めた.
治療は, 低分子デキストラン, ウロキナーゼなどを投与し, 神経症伏の改善度, 血管撮影, CT scanの所見について述べ, 文献的考察を行つた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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