医療
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回盲部病変の診断
篠原 央宇都宮 利善鈴木 紘一日比 紀文北洞 哲治大西 英胤呂 俊彦武士 昭彦東 茂樹貞広 荘太郎近藤 喬杉野 吉則
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1981 年 35 巻 10 号 p. 888-893

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抄録
回盲部は多種の病変の好発部位で, 炎症性疾患としては虫垂炎の他, 腸結核, クローン病, 憩室炎, 時には潰瘍性大腸炎などとの鑑別診断が必要となり, その他回盲部独自の孤立性(消化性)潰瘍や癌及びポリープその他の隆起性病変との鑑別診断が重要となる場合が多い. しかし今まではその解剖学的特殊性よりややもすると術前診断は不十分となり, 回盲部腫瘤として試験開腹がなされることが多かつた. 最近では注腸造影法の進歩や大腸内視鏡検査により診断がかなり正確に行われるようになり手術適応も術前に十分に検討出来るようになつてきた. 今回我々は自験例を中心に各種回盲部病変の診断につき検討を加えた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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