医療
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残胃に発生したI型(ポリーブ)早期胃癌の1例
今福 健雄近藤 忠亮柏原 瑩爾岡本 司
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1981 年 35 巻 12 号 p. 1129-1131

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抄録
十二指腸潰瘍にて胃切除し15年後に発生した残胃早期I型(ポリープ)癌を報告した. 症例は52才, 男, 大工で主訴は全身倦怠感. 貧血を認め胃内視鏡検査で残胃噴門部にI型ポリープ早期胃癌を認めた. 組織学的診断は高分化型管状腺癌であつた. 深達度はm. 本邦報告17例と共に若干の文献的考察を加え残胃癌では貧血が見られることが多いこと, また残胃癌の発見には胃X線検査のみならず内視鏡的検査を積極的に行う必要があることを強調した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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