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腹部実質臓器の限局性病変に関するシンチグラフイーと超音波診断の対比
立野 育郎亀井 哲也山崎 俊江西 克機松浦 久勝
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1982 年 36 巻 2 号 p. 153-155

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抄録
腹部実質臓器に対してシンチグラフイーと超音波を施行し, 画像診断の特質について比較検討した.
肝については. 限局性変化を部位的に右葉, 左葉と肝下縁, 生理的圧痕部(肝静脈, 肝門部, 胆嚢床など)に分けると, (1)右葉については両者ともtrue positiveが80%以上でfalse negativeは少なかつた.(2)左葉と肝下縁, および(3)生理的圧痕部ではfalse positiveが80~90%とシンチグラフイーに多く, 超音波では少なかつた. さらに, 肝, 脾, 膵などのシンチグラフイーの欠損部の質的診断は困難なことが多かつたが, 超音波ではechoの性状よりそれがSolidかCysticかの質的診断は容易であつた. しかし, 目的臓器の全体像を把握するにはシンチグラフィーが極めてすぐれており, 核医学超音波複合診断法の有用性を確認した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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