1978年7月より1980年8月までに消化性潰瘍に対して施行された胃切除術群(14例), 迷切+幽門洞切除術群(14例), 迷切±ドレナージ術群(15例)について, 術前及び術後2週, 4週目のリンパ球, γーグロプリン, 免疫グロブリン, 血清補体価, PPD, PHA, T細胞, B細胞百分率, CEA, AFPを比較検討した.
迷切±ドレナージ術はγーグロブリン, IgGの術後変動について, 胃切除術に比べて有意差有り低値を示した(P<0.05). その他の体液性及び細胞性免疫能に関しては胃切除術, 迷切+幽門洞切除術と同じパターンの変動を示した. CEA, AFPは術後顕著な変動を示さなかつた.