医療
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原発性肺癌の術後症例にみられた肺および他臓器との重複癌の検討
橋本 純平中岡 和哉橋本 泰吉福山 興一桑原 修土肥 英樹智片 英治
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1985 年 39 巻 1 号 p. 74-76

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抄録
原発性肺癌の肺切除術後にみられた重複癌について検討した. 過去8年間の128例の原発性肺癌の肺切除後の経過観察中に4例の重複癌患者があつた. 全例が男性であり重喫煙者であつた. これらの第1癌は肺の扁平上皮癌であり, 第2癌は2例が肺の扁平上皮癌, 1例か喉頭の扁平上皮癌, 1例が胃の腺癌であつた. これらの重複癌中には数例の早期癌があつた. この場合の重複癌の発生頻度は3.1%であつた. 第1癌の治療後にも注意深い検査観察によつて第2癌をできるだけ早期に発見するよう努めるべきである.
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© 一般社団法人国立医療学会
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