1985 年 39 巻 12 号 p. 1084-1088
核医学共同利用システムは, 参加施設の検体を実施施設(国立東京第二病院核医学センター)に集中させ, 多くの項目を効率よく検査測定し, そのデータを正確かつ迅速に報告することを目的としている. そして地域医療の連帯化, 近代化, 合理化に, 十分対応し得る作業体制が企画, 実行されたものである.
過去5年間の利用状況について統計を取つたところ, 総件数, 総点数とも着実に伸びを示している.
また発足当初より利用件数が少ない施設は, 自施設に処理能力を有するためと思われる.
今後の問題として, コンピユータ導入によりデータの遅延, 煩雑さを緩和してゆくことが急務であると考えられた.