抄録
Duchenne型進行性筋ジストロフィー症(DMD)における手指の変形の特徴を明らかにする目的で, DMD患者42名について手指の変形をしらべた. その結果, 42名中39名(93%)に変形が認められたが, DMDに特徴的とされている典型的swan neck変形はわずかに28才の1名に認められたのみで, 最も多く認められた変形はPIP関節の過伸展であつた. 変形の進展形式は第III指のPIP関節の変形からはじまり, 次にDIP関節, MP関節の順序ですすむと考えられた. 左右差についての検討では, 全指とも左手指に変形がより多く認められ, これは使用頻度の差を反映していると考えられた.