医療
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頭頸部領域への転移癌の2症例
小池 聰之川上 登史小川 晃弘山衣 洋介森脇 昭介
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キーワード: 頭頸部腫瘍, 転移性腫瘍
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1985 年 39 巻 4 号 p. 358-362

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抄録
頭頸部領域への転移性腫瘍の2症例を報告する.
症例1:47才, 女性, 肝癌手術後2年目に上顎歯肉部腫瘤を生じ当科に紹介された. 生検の結果, 肝癌の転移と診断し, 放射線治療を行い当該腫瘤の消失をみたが, 肺転移および脳転移を来し4ヵ月後に死亡した.
症例2:67才, 女性. 右鼻翼部の有痛性腫瘤を訴え当科を受診した. 我々は鼻嚢と考え損生剤などを投与したが軽快せず, 一方, 約1年来の体重減少および食欲不振の精査のため胃透視を行つたところ胃癌が発見された. そこで鼻翼部腫瘤より生検を行つた結果, 胃癌の転移と判明した. 試験開腹が行われたが胃原発巣は既に切除不能で, 6ヵ月後に癌性腹膜炎のため死亡した.
我々は頭頸部領域に腫瘤をみた場合, まず原発腫瘍を疑う. 診断にあたつてはまれで信あるが転移性腫瘍も十分念頭におく必要がある.
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© 一般社団法人国立医療学会
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