医療
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Claude症候群の1例
平上 博資
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1985 年 39 巻 4 号 p. 363-365

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抄録
病側の動眼神経麻痺と, 対側の小脳症状を特徴とする下部赤核症候群, Claude症候群の1例を経験した.
症例は70才の女性. 主訴は起立歩行障害と右眼瞼下垂. 発病は昭和57年11月20日.
入院時神経学的所見では右動眼神経の完全麻痺と, 左上下肢の小脳症状を示した. 起立はwide baseで不安定, 歩行は左へ偏奇して倒れた. 片麻痺や不髄意運動はなかつた.
CT scanで, 水平位, 矢状位, 前額位の三次元で病巣をとらえたが, 中脳の右側の赤核を含む部位に小さな低吸収域をみとめた.
臨床症状からClaude症候群と診断した. 本邦における報告例は少なく, 本例のごとくCT scanによつて病巣を確認した報告はさらに少ない. 後大脳動脈から分岐する中脳枝の閉塞である. 予後は良好で, 小脳症状は消失し, 動眼神経麻痺も眼瞼下垂をわずかに残すのみで改善した.
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© 一般社団法人国立医療学会
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