医療
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von Willebrand病の麻酔経験
伊東 和人香村 玲子白幡 眞知子山口 宗彦
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1985 年 39 巻 4 号 p. 378-380

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抄録
術後度重なる出血に悩まされ, 後にvon Willebrand病であることが判明した症例を経験した. 症例は4才の男児, 19kg, 口蓋扁桃肥大およびアデノイド増殖症にて全麻下に手術が予定された. 術前検査では出血時間の軽度延長(Duke法で5分)以外異常はなく, 既往歴, 家族歴にも特記すべきことはないと思われた. 術中に出血傾向はなかつたが, 帰室後に出血がはじまり. 2週間のうちに計3回の止血術が全麻下に施行された. 既往歴の再聴取により, 鼻出血をきたしやすいこと, 抜歯時の止血困難が明らかとなり, 精査にて母児ともにvon Willebrand病と診断された. 問診の重要性と, 疑わしい症例での精査の必要性を痛感した. 本病の手術, 麻酔にあたつては, 手術時期の選択, 術前に第VII因子製剤の輸注, 術中出血には新鮮血輸血が必要である. 低体温麻酔, アスピリンの使用は避けるべきである.
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© 一般社団法人国立医療学会
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