医療
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新しい母子保健調査票の試み
堤 紀夫田中 忠夫坪井 透高山 慶一郎木谷 信行鈴木 謙次黒田 重臣水野 治横田 曄
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1986 年 40 巻 11 号 p. 1003-1009

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抄録
われわれは現在の妊産婦をとり巻く社会環境および周産期医療を背景にした新しい母子保健の指標が必要であると考え, これに資する目的で妊産婦および児に関する調査票を作成した. 調査票は2部に大別され, 1部は妊産婦自身, その夫, 家族に関する情報, 妊娠経過, 食事状況, 分娩状況および早期新生児に関する事項を取扱い, 他の1部はその後の児の発育・発達の状況を一定期問毎に追跡調査するものである. 本調査は開始後間もないので結論に至る成績はまだ得ていないが, 若干の項目 (妊産婦の居住地, 住宅事情, 父母の体重・身長と児の出生体重. 身長との相関関係) について中間的段階ではあるが検討を行つてみた. 本調査はprospectiveに長期間行われることによつて, はじめてその価値が発揮されるものと考えている.
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© 一般社団法人国立医療学会
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