医療
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閉鎖孔ヘルニア嵌屯の1手術治験例
深水 良土橋 清高久原 敏夫藤瀬 嘉則井上 純一辻 秀雄原口 正道
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1989 年 43 巻 1 号 p. 97-99

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抄録
患者は62才女性. 特有なHowship-Romberg徴候を有する左閉鎖孔ヘルニアを経験した. ただちに緊急手術を施行し, 嵌屯した腸管を徒手整復し, その後, ヘルニア嚢を翻転切除し, ヘルニア門を結節縫合し閉鎖した. 患者は術後経過良好で, 軽快退院し, 術後1年の現在, 再発を認めていない. 高令化社会を迎えるにあたつて, 今後この疾患はますます増加するものと考えられる. 早期診断, 早期治療が肝要であると考えられる.
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© 一般社団法人国立医療学会
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