医療
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子宮頸部腺癌の臨床病理学的検討
山崎 正人熊谷 正陵清水 廣岡本 悦治澤田 益臣占部 武山根 哲実片山 正一羽田 良洋
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キーワード: 子宮頸部, 腺癌, 治療
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1989 年 43 巻 8 号 p. 831-838

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抄録

子宮頸部腺癌30症例について, 臨床病理学的に検討した. 臨床進行期はI期19例, II期6例, III期4例, IV期1例で, III・IV期の進行癌では1例の再発生存を除き全例死亡, 予後の極めて悪いことが示された. 治療法別5年生存率をI・II期をまとめて24例についてみると, 手術療法3例中3例(100%), 手術及び術後放射線治療14例中9例(65%), 放射線治療単独5例中2例(40%)で, 放射線治療単独の予後は悪かつた. リンパ節転移の予後をみると, 陽性例3例中2例, 陰性例11例中1例が死亡, 陰性例の予後は良かつた. リンパ節転移と脈管浸潤をみると脈管浸潤陽性8例中3例にリンパ節転移がみられ, 陰性例7例では全例に転移は認められなかつた. 癌の浸潤とリンパ節転移をみると筋層浸潤1/3以下では0%(0/4), 1/3から2/3で20%(1/5), 2/3以上で40%(2/5)であつた. 脈管浸潤及び浸潤の深さがリンパ節転移に関係している.

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© 一般社団法人国立医療学会
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