1) 終末期医療に対する意識を調べるためにsimulationを使って患者家族, 病院スタッフ, 医学部学生, 宗教家などを対象として意識調査を行った.
2) 医療の場として「病院か家庭か」, 医療に対する姿勢として「積極的か消極的か」を対象者の背景因子(性別, 年齢, 宗教の有無, 結婚歴など)との関連をロジスティック回帰分析などを使い解析した.
3) 年齢が若ければ[家庭, 積極的], 歳をとるにつれて[病院, 消極的]. 男性は[積極的], 女性は[消極的]. 対象が属している集団では患者家族は[病院, 消極的], 宗教家は[家庭, 消極的]. 宗教の有無や, 人工呼吸器や経管栄養患者を見た経験などはほとんど関与していない.