医療
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電気化学的検出器(クーロケム5100A)を用いた血清中ハロペリドールの微量定量
安井 誠河渡 幸宏中井 敏夫近澤 茂夫佐野 譲杉岡 五郎
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1993 年 47 巻 1 号 p. 20-23

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抄録
ハロペリドール(HPD)の血清中濃度測定には, 高速液体クロマトグラフィーによる紫外吸収検出器が一般に用いられている. しかし微量濃度測定では感度が不十分であると考えられている. 今回われわれは測定範囲が広く感度のよい電気化学的検出器を用いHPDの微量定量法を検討した. ESA社製クーロケムモデル5100Aを用い, 内部標準物質はブロムペリドールとした. 検量線はHPDの濃度3~30ng/mlの範囲内でほとんど原点をとおる直線関係が認められた. 添加回収率はHPDの濃度(3, 15, 30ng/ml)で95.2~117.6%の範囲であった. また再現性はHPDの濃度(3.15ng/ml)ではC.V.%がそれぞれ6.3, 4.6であり良好であった.
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