医療
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乳がん患者の病気行動に関する研究―主として病気ストレス反応と病気対処行動について―
廣田 典祥木田 晴海青木 照代川浪 由喜子高橋 克朗中田 俊則塚崎 一稔
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1994 年 48 巻 11 号 p. 917-923

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抄録

外来通院中の乳がん術後患者50名の病気行動についてサイコオンコロジーの観点からの研究を行った.
乳房の異常に気づいたあとの受療行動として, 受診することを躊躇したり, 受診まで長期間を要したりする者がかなりいた. また, 病気ストレス反応では, 約半数以上の者がボディー・イメージの変化や不安抑うつ状態で苦しんだ経験を有していた. 告知あり群と告知なし群の病気ストレス反応の重症度の概括的判断では差がなかった. 病気対処行動について, 告知あり群では, 「直面化」を, 告知なし群は, 「受動性/諦観」をよく用いていた. 乳がん患者の精神的ケアの可能性につき病気対処行動の視点から若干の考察を行った.

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© 一般社団法人国立医療学会
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