医療
Online ISSN : 1884-8729
Print ISSN : 0021-1699
ISSN-L : 0021-1699
肝硬変患者におけるHeinz Bodyと赤血球内GSH濃度の検討
岩重 秀二北村 良雄伊奈 秀和高田 統金沢 禎行益澤 學
著者情報
キーワード: 肝硬変, 貧血
ジャーナル フリー

1994 年 48 巻 2 号 p. 101-104

詳細
抄録
肝硬変患者に貧血が多くみられるが, 主たる要因である溶血性貧血の中に, ヘモグロビン分子が酸化的ストレスを受け, Heinz Bodyと呼ばれる変性体を形成し, これが赤血球膜と結合することによって赤血球の寿命を短縮させることが知られている. このHeinz Body形成数は肝硬変患者で高値を示すと報告されているように, 多くの疾患において, 活性酸素による攻撃が病態の形成に関与しているといわれている.
一方, 還元型グルタチオン(GSH)は生体内において活性酸素のscavengerとして働き, 同様に赤血球内ではHeinz Body形成を抑制しているものと考えられる. そこで我々は, 健常人と肝硬変患者の赤血球内GSH濃度を比較検討し, その結果, 肝硬変患者は健常人より低値を示すことがわかった.
著者関連情報
© 一般社団法人国立医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top