2007 年 76 巻 5 号 p. 482-488
InNの“新しい”禁制帯幅が報告されてから5年ほどが経過し,「InNは何に使えるのか? 本当に使い物になるのか?」などの質問が出されるようになってきた.本稿では,この問に答えるべく,InNの特長を生かした窒化物系ナノ構造光デバイス実現に向け,最近進展の著しいMBE法によるInN系窒化物のIn極性でのエピタキシー制御について,?分子層レベルの平坦表面・界面の実現,?残留キャリア低減とp型伝導制御の試み,そして?InNを基盤とした窒化物系低次元ナノ構造作製の試みについて,“1分子層”InN井戸/GaNマトリックスMQW構造を中心に紹介する.