医療
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子宮膣留血腫をきたした処女膜閉鎖症の1例
土屋 宏藤原 葉一郎楠木 泉
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1994 年 48 巻 5 号 p. 393-396

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抄録

子宮膣留血腫を呈した処女膜閉鎖症の1例を経験したので報告する. 患者は, 21歳, 女性. 主訴は, 2, 3ヵ月に1回の周期での下腹部痛. 先天性奇形症候群の診断にて小児科にて観察されていたが, 18歳頃から下腹部痛を認め受診, 膨隆し閉鎖した処女膜と, 子宮膣留血腫を認めたため, 処女膜輪状切開を施行した. 泌尿生殖器に他の合併奇形はみられなかった. 術後は癒着による再閉鎖もみられず経過は良好で, 外来観察中である.

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