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早朝咳噺が誘因となりMallory-Weiss症候群を発症した陳旧性肺結核患者の1例
谷口 清英正木 勉畑中 良夫
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1995 年 49 巻 9 号 p. 761-764

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抄録
発症前の既往歴から食道静脈瘤破裂が疑われたが, 早朝咳嗽が誘因となってMallory-Weiss症候群を発症したと考えられる陳旧性肺結核患者の1例を経験した.
48歳, 男性. 肺結核後遺症, C型慢性肝炎にて外来通院中, 早朝咳噺時より吐血を認めた. 緊急内視鏡の実施が困難なため, Sengstaken-Blakemore tubeを用いて止血した. 再検査で2条の裂創を伴うMallory-Weiss症候群と判明した.
本例は大量飲酒後の嘔吐に起因する典型例でなく, 呼吸器疾患患者, とくに肺結核患者に多くみられる咳噺時の強い怒責習慣が誘因となって発症したものと考えられた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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