シリーズ形成性発作を特徴とする癲癇としては, EIEEやWest症候群がその代表である. 今回, video-EEG同時記録を行い, 臨床的には覚醒時の点頭発作, すなわち頭部および四肢を伸展ないし屈曲硬直させるシリーズ形成性tonic spasmsを認めるものの, 発作間欠期脳波にはhypsarrhythmiaやsupPression burst patternなどの特徴的パターンを全く認めない乳児3症例を経験した.
基礎疾患の有無内容など一様な症例ではなかったが, いずれもVit B6製剤あるいは抗てんかん剤の内服により発作は消失し精神運動活動の改善をみた. 臨床脳波学的にも類似症例の報告は乏しく, てんかん類型上, 臨床上興味深い症例と考えられる