医療
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C型肝炎の感染経路
五十嵐 正彦
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1996 年 50 巻 4 号 p. 247-251

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抄録
C型肝炎最大の原因であった輸血後肝炎は献血にHCV抗体スクリーニングの導入後に激減したが, 輸血以外の感染経路に関しては不明の部分が多い. HCV伝播の経路として重要なものは不十分な滅菌の医療器具, 特にディスポーザブル器材出現前の注射器であったと考えられる. 透析治療患者のC型肝炎も減少が期待され, 民間医療や薬物乱用は特殊な範囲・地域においては軽視し得ない. 医療従事者の針刺し事故の頻度や対策の理解も深めたい. 感染経路に関してもっともおおきな疑問は夫婦感染, 母子感染を主とした家族内感染経路の大きさでありHCVキャリアの地域集積の解釈であろう. 最近の文献少数を紹介しながら上記のHCV感染経路の問題点を整理し総説を試みた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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