抄録
1982年から94年までの国立療養所の重症心身障害児(以下, 重障児)病棟での死因調査の中から上位10位までの主要死因と年齢との関連性について検討した. 全死亡例の平均年齢は17.38±10.45歳であった. 肺炎が15.59±10.09歳(p<0.0001), 気管支炎が12.09±6.50歳(p=0.0036)と有意に低く, 腎不全では20.65±9.86歳(p=0.0468), 腸閉塞25.36±11.09歳(p<0.0001)と有意に高い結果であった.6歳未満, 6歳以上18歳未満, 18歳以上40歳未満, 40歳以上の年齢群別に分けて死亡順位をみると, いずれの年齢群でも肺炎が第1位であった.