医療
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国立病院18施設による周産期統計(1997年)
中村 幸夫
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1998 年 52 巻 11 号 p. 690-693

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抄録
周産期における大規模臨床研究のデータベースを構築するため, 臨床産科情報ネットワーク(Clinical Obstetric Information Network: COIN)が, 1996年に5施設(弘前・呉・大蔵・仙台・善通寺)で発足した.
1. 1997年の参加施設は, 18施設(循環器病センター・千葉・福山・弘前・国際医療センター・金沢・神戸・高知・甲府・呉・京都・名古屋・習志野・大蔵・大竹・仙台・横浜東・善通寺)であった.
2. 分娩母体総数は7,895例であり, 早産が473例(5.99%)であった. 妊産婦死亡率は12.56(出生10万対)であった.
3. 新生児総数は7,960例であり, 早産児のうち28週から36週までは464例(5.83%)で22週から27週までは32例(0.40%)であった. 新生児死亡率は4.02(出生1,000対)であり, 早期新生児死亡率は3.27(出生1,000対)であった. また, 妊娠22週以降の死産率は4.13(出産1,000対)であり, 周産期死亡率は7.38(出産1,000対)であった.
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© 一般社団法人国立医療学会
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