抄録
今回我々は, 簡易型ハイビジョン圧縮/復元装置を使用して, 一般電話回線であるINS-64を用いた遠隔病理診断の実用性の適否を試みる機会があったのでその概要を報告する.
用いた資料は, 第30回日本腎移植臨床研究会のプログラムの一つである, 移植腎病理組織検討会のプログラムを使用した. 研究会演題を使用したので不十分ではあったが, 画像の質(400KBに圧縮), 伝送時間(90秒)は工夫することによって, 初期の目標は達せられた.
このシステムはあまり費用をかけず, 実用性があることが確認された. 使い方によっては, コンサルタントシステムの他に, 他施設との共同カンファレンスにも使用可能である.