医療
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アンギオテンシノーゲン遺伝子多型M2357は心筋梗塞の危険因子である
―東広島市地域における心筋梗塞120例の検討―
柳原 薫小野 裕二郎服部 好浩田崎 直仁山木 戸道郎重藤 紀和
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1999 年 53 巻 1 号 p. 15-19

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抄録
レニンァンギオテンシン系遺伝子の多型と循環器疾患との関連については多くの検討がなされているが, 一定の見解が得られていないものが多い. 今回我々は, そのうちアンギオテンシノーゲン遺伝子多型. M235Tに関し, 当院の心筋梗塞患者120例について, 性・年齢を一致させた同一地域の居住者120例を対照として検討した. T235対立遺伝子頻度は, 心筋梗塞群で0.88, 対照群で0.75と心筋梗塞群で高く(P<0.05), ロジスティック回帰分析を用いると心筋梗塞のTTとnon-TTの間でのオッズ比は1.75(P<0.0021)であった. なお, 対照群の多型分布はHardy-Weinberg飽和を満たしていた. これらの結果はアンギオテンシノーゲン遺伝子多型T235が心筋梗塞の危険因子であることを示している. 当院の受療圏は典型的な農村型地域と考えられ, 生活様式の違いが既に我が国から発表されている結果と差の理由の一つかも知れない.
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