医療
Online ISSN : 1884-8729
Print ISSN : 0021-1699
ISSN-L : 0021-1699
腹腔鏡下胃局所切除・胃粘膜切除術
安井 章裕
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 53 巻 10 号 p. 648-651

詳細
抄録
平成6年6月以来, 当院外科で施行した14例の腹腔鏡下胃局所切除と2例の内視鏡下胃内手術(経胃瘻的)について, 手術手技, 成績について述べた. また, 腹腔鏡下胃内手術についても手術方法などを紹介した. 腹腔鏡下胃局所切除(早期胃癌10例, 胃腺腫3例, 胃平滑筋腫1例)と2例の内視鏡下胃内手術(早期胃癌2例)では, 現在までのところ全例において胃癌の再発は認められていないが, 2例が他臓器の癌で死亡し, 1例は誤嚥性肺炎で死亡した. 腹腔鏡下胃局所切除, 胃粘膜切除は適切な症例を選択すれば, 従来の開腹手術に比べ侵襲が少なく, 確実な切除が可能であるのみならず, 入院が少なく早期の社会復帰ができるなどの利点がある. 一方, 適応症例の選択と十分なインフォームドコンセントが必要である. 術中合併症や術後狭窄などについては本術式にやや特殊なものがあり注意を要するうえ, 術後再発および異時性多発癌の発生についても考慮が肝要である.
著者関連情報
© 一般社団法人国立医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top