医療
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頻回の骨折をきたした先天性無汗無痛覚症の1例
税所 幸一郎藤本 茂紘
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1999 年 53 巻 11 号 p. 722-727

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抄録
先天性無汗無痛覚症に骨折を頻発した1例を経験したので報告した. 症例は生後1歳11カ月の男児. 生後2カ月目に先天性無汗無痛覚症の診断を受けている. 生後1歳11カ月に明らかな外傷なしに骨折を生じ受診した. その後も無痛覚のため頻回の骨折をおこした. これらの骨折に対して外固定や内固定などの処置を行ったが, 無痛覚のため局所安静が充分にとれず, 骨癒合遅延や偽関節・骨壊死を生じた. また無痛覚と自傷行為のため皮膚さらには骨・関節の感染をおこした. 以上のように本症例では無痛覚のため骨折や感染をおこしやすく, また一度おこすと重症化しやすいので, 両親の病気に対する理解を深め予防をはかるとともに, 骨折に対しては強固な固定をX線検査で十分な骨癒合を得られるまで行い, 手・指の自咬傷については予防のため保護手袋などを着用させ, 感染に対しては早期より抗生剤を十分に投与するなどの注意が必要であると考えられた.
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© 一般社団法人国立医療学会
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