医療
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遺伝子情報に基づくアレルギー疾患治療法の開発
杉田 雄二
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2000 年 54 巻 2 号 p. 58-61

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抄録

新しいアレルギー疾患治療薬を開発するためには新しい標的遺伝子を同定せねばならない. 標的遺伝子候補となる疾患関連遺伝子の研究には以下の3つの戦略が考えられる. 1. 疾患形質とマーカー遺伝子との連鎖解析に基づくpositional cloning. 2. 疾患発症に重要な遺伝子について, 多型の同定と疾患形質との関連研究. 3. differential display(DD)法あるいはDNA arrayなどによる疾患固有な遺伝子発現の網羅的な解析. アレルギー疾患の発症に多数のアトピー遺伝子が関与しているという観点からは, 疾患に関わる遺伝子ネットワークを把握できる可能性のある3番目の戦略が重要であろう.
ジェノックス創薬研究所はアレルギー患者末梢血T細胞, 好酸球に発現している遺伝子をDD法により解析し, 疾患との相関がみられる新規遺伝子を約50個見出している.

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