医療
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54 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 斎藤 博久
    2000 年 54 巻 2 号 p. 55-57
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 杉田 雄二
    2000 年 54 巻 2 号 p. 58-61
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    新しいアレルギー疾患治療薬を開発するためには新しい標的遺伝子を同定せねばならない. 標的遺伝子候補となる疾患関連遺伝子の研究には以下の3つの戦略が考えられる. 1. 疾患形質とマーカー遺伝子との連鎖解析に基づくpositional cloning. 2. 疾患発症に重要な遺伝子について, 多型の同定と疾患形質との関連研究. 3. differential display(DD)法あるいはDNA arrayなどによる疾患固有な遺伝子発現の網羅的な解析. アレルギー疾患の発症に多数のアトピー遺伝子が関与しているという観点からは, 疾患に関わる遺伝子ネットワークを把握できる可能性のある3番目の戦略が重要であろう.
    ジェノックス創薬研究所はアレルギー患者末梢血T細胞, 好酸球に発現している遺伝子をDD法により解析し, 疾患との相関がみられる新規遺伝子を約50個見出している.
  • 野村 伊知郎, 赤澤 晃
    2000 年 54 巻 2 号 p. 62-66
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    黄色ブドウ球菌は, アトピー性皮膚炎の湿疹部に多く存在する. 1)スーパー抗原性の外毒素が, スーパー抗原として, また1型アレルギーの抗原として働く. 2)菌体の蛋白質が, 1型アレルギーの抗原となる. 3)α-toxinなどの, cytolytic toxinの直接細胞障害. 以上3つの方法で, アトピー性皮膚炎を悪化させる. そのため, ブドウ球菌を除去することが, 治療上非常に重要である. この分野の最新の報告を中心に増悪のメカニズムについて述べる.
  • 柳原 行義, 出原 賢治
    2000 年 54 巻 2 号 p. 67-72
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    アレルギー疾患の発症には, 環境的要因に加えて, アトピー素因とよばれる遺伝的要因が関与している. アトピー原因遺伝子としては, IgE産生やアレルギー反応に関わる多くの分子の遺伝子多型がその候補にあげられている. これらのうち, IL-4とIL-13の共有レセプターであるIL-4Rαの50V-I置換は, 遺伝学的のみならず, 機能的にもアトピー型喘息と密接に関連しているので, IL-4Rαはアトピー原因遺伝子の一つであると考えられる. アレルギー疾患は多因子遺伝病であるので, 本疾患の発症に対してIL-4Rα遺伝子と協調的に作用するほかの遺伝子をさらに同定する必要がある. アトピー原因遺伝子の機能解析は, アレルギー性疾患の治療法の開発に大きく寄与すると期待される.
  • 藤澤 隆夫
    2000 年 54 巻 2 号 p. 73-78
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    近年, 走化性サイトカインであるケモカインが次々と発見・同定され, 多様な生物活性が明らかにされてきている. 好酸球はケモカインレセプターCCR3を発現するが, これに結合するCCケモカイン群が遊走をはじめとした好酸球の多くの機能を誘導する. なかでもEotaxinがもっとも重要であり, 実際にEotaxinがアレルギー疾患の炎症組織で発現が増強していること, その程度が好酸球浸潤や疾患重症度に相関することが知られている. Eotaxinの主な産生細胞は上皮細胞や線維芽細胞で, Th2型のサイトカインにより産生が誘導され, Th1型のサイトカインにより抑制される. eotaxinは強力な好酸球遊走活性のほか, 骨髄系前駆細胞の分化促進, 骨髄からの好酸球動員, 好酸球と血管内皮細胞との接着亢進, 脱顆粒, 活性酸素産生など広範な作用を有し, アレルギー炎症における「キープレーヤー」といえる.
  • ―乾燥食品粉末を用いた食物負荷試験―
    海老澤 元宏, 赤澤 晃, 久能 昌朗, 飯倉 洋治
    2000 年 54 巻 2 号 p. 79-84
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    食物アレルギーの発症は特殊な例を除きほとんどの場合離乳食開始前後の乳児期が最も多い. その場合には詳しい病歴・血液検査・皮膚テスト・食物除去試験・外来での食物日記による観察で診断がつけられることが多い. しかし, 多アレルゲン陽性症例や給食が問題となる就園・就学前の幼児・学童を対象とした耐性の獲得の診断に食物負荷試験は不可欠である. 食物アレルギーの治療は現在食物除去が唯一の方法であり正確な診断が要求される. 症例によっては食物負荷試験を被験者・検者の主観を入れずに客観的に行うことが必要であり, 欧米では最終的な診断方法としてDouble-Blind Placebo-Controlled Food Challenge(DBPCFC)が行われている. ここでは食物アレルギーの診断方法を概説するとともにDBPCFCも施行可能な乾燥食品粉末と媒体としてイチゴピューレを用いた食物負荷試験方法を確立したので報告する.
  • 島津 伸一郎, 榎本 雅夫, 白川 太郎
    2000 年 54 巻 2 号 p. 85-88
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    Th1反応とTh2反応は相拮抗して成り立っていて, アレルギー疾患ではTh2優位になっており. アトピー疾患のより根本的な治療法としてTh1反応を誘導しTh2反応を抑制することが考えられている. 我々は一般小児集団においてツ反とアトピーに関する疫学調査を行い, ツ反陽性者ではTh1優位となっていてアトピー疾患の罹患率は有意に低く, またッ反陽転することによってアトピー疾患が有意に高い寛解率を示すことを証明した. またHopkinらは花粉症患者にSRL172を投与して喘息症状の改善を得ている. またほかの動物実験研究ではBCGの投与によってTh2反応が抑制されることが証明されている. これらの結果は結核菌などの細菌菌体成分がアトピー疾患の治療と予防に有効な手段となりうることを示している.
  • 戸田 雅子, 阪口 雅弘
    2000 年 54 巻 2 号 p. 89-93
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    DNAワクチンは, 抗原特異的な免疫応答を誘導できる新たな免疫技術である. この方法は感染症のワクチンとしてだけではなく, 癌, 自己免疫疾患, さらにはアレルギー疾患の治療にも利用できるのではないかと注目されている. アレルゲン遺伝子を組み込んだプラスミドDNAを接種することによってアレルゲン特異的Th1細胞が誘導できると, アレルゲン特異的Th2細胞の応答を抑制でき, アレルギー反応を抑制することができると考えられる. DNAワクチン接種の際の条件, たとえば投与方法や投与部位の調節, あるいは, アジュバントや補助シグナル分子を発現するプラスミドDNAの併用により, 免疫応答を操作できることが明らかになってきている. 本稿では, 最近の知見を交えて, アレルギー治療を目的としたDNAワクチンについて概説する.
  • ―HOSPnet医薬品情報システムを事例にして―
    山本 光昭, 秋山 昌範
    2000 年 54 巻 2 号 p. 94-97
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
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