医療
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DNAワクチン
戸田 雅子阪口 雅弘
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2000 年 54 巻 2 号 p. 89-93

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抄録

DNAワクチンは, 抗原特異的な免疫応答を誘導できる新たな免疫技術である. この方法は感染症のワクチンとしてだけではなく, 癌, 自己免疫疾患, さらにはアレルギー疾患の治療にも利用できるのではないかと注目されている. アレルゲン遺伝子を組み込んだプラスミドDNAを接種することによってアレルゲン特異的Th1細胞が誘導できると, アレルゲン特異的Th2細胞の応答を抑制でき, アレルギー反応を抑制することができると考えられる. DNAワクチン接種の際の条件, たとえば投与方法や投与部位の調節, あるいは, アジュバントや補助シグナル分子を発現するプラスミドDNAの併用により, 免疫応答を操作できることが明らかになってきている. 本稿では, 最近の知見を交えて, アレルギー治療を目的としたDNAワクチンについて概説する.

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© 一般社団法人国立医療学会
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