抄録
気管支喘息の病態がアレルギー性炎症であることが解明され, 抗炎症薬などの長期管理薬の進歩にともない喘息患者(児)の治療効果や予後は向上してきた. しかしながら, 患者によっては治療・管理に反発したり, 期待される薬理効果が現れ難いと感じる場合がある. 喘息児の保護者には喘息発作の特徴, 喘息児の性格, 心理社会的背景, 人生の転機(life change units), 合併する他の心身症に関する質問に, 担当医には心身相関に関する質問に答えてもらった. これらの結果を元に, 心身症群と否定群を区別する質問に絞込み, 心身症としての喘息を判定する基準を定めた. これらの結果を心身医学的アプローチに応用すれば, 総合的な治療効果を高めることができる.