医療
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卒後初期臨床研修における環境および内容に関する調査
木村 琢磨松村 真司尾藤 誠司鄭 東孝青木 誠
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2004 年 58 巻 2 号 p. 77-82

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抄録
全国13病院の2年目研修医を対象として, 卒後初期臨床研修における研修環境と研修内容について質問紙票で調査を行った. 回収率は50%(n=89)であった. 研修環境については「平均研修時間」は13時間/日, 「平均睡眠時間」は6時間/日, 「平均自習時間」は6時間/週, 「平均研修手当」は13万円/月であった. また, 76.4%の研修医は施設外アルバイトを行っていなかった.
研修方式が“総合診療方式”の群と“ストレート方式”の群では, “経験した疾患の種類”の平均数はそれぞれ55種, 37種“手技の経験度スコア”は49.8, 27.9, “小児の担当患者数”の平均はそれぞれ11人, 2人でいずれも有意差(P<0.05)を認めた. しかし, “総合診療方式”の群と“ロテート方式”の群では, “経験した疾患の種類”の平均数, “手技の経験度スコア”, “小児の担当患者数”の平均はいずれも有意差を認めなかった.
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