2007 年 61 巻 2 号 p. 83-85
わが国における摂食・嚥下リハビリテーシヨンは1990年代になって急速に発展し, 1995年の日本摂食・嚥下リハビリテーション学会設立起より加速された. 会員数は直線的に増加し, 2006年には5,000名を超え, 内訳は, 言語聴覚士, 歯科医師, 看護師, 医師, 栄養士, 歯科衛生士などである.
摂食・嚥下障害患者は, 嚥下の問題だけでなく食べること全体の問題を持っており, 種々の場面で, さまざまな職種によるリハビリテーションチームにより対応される. その際チーム全体として学際的なチームワークが求められる. 今後の課題は, 標準的評価尺度の整備とそれを用いての治療効果の証明である.