医療
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感染制御チームにおける薬剤師の役割について
藤田 秀樹白石 都星野 路弘西澤 修一田所 茂彦
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2007 年 61 巻 6 号 p. 415-419

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抄録
医療の現場で大きな問題となる各種耐性菌の対策には, 各医療スタッフの協力と連携, 情報の共有が必要であり, 抗生物質の適正使用を実施し, 感受性菌に耐性を獲得させないことが重要となる. 感染制御に大きな役割を果たす抗生物質の適正使用推進をはじめ, 薬剤師の業務は感染制御と深い関わりがある.
米子医療センターの感染制御チーム(ICT)メンバーである薬剤師は, ICTの院内巡視への同行, 塩酸バンコマイシン注の薬物血中濃度モニタリング(TDM), 抗生物質の適正使用の指針となる抗生物質の年間消費量調査など, 薬剤師としての専門性を活かしながらICTの活動を支援している.
今後もより一層の抗生物質の適正使用を推進するためには, パス作成チーム, Nutrition Support Team (NST) などの専門チームとの円滑な連携が必要であると考える.
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© 一般社団法人国立医療学会
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