医療
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国立病院11施設による周産期統計(2005年)
明城 光三
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2007 年 61 巻 7 号 p. 501-505

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抄録
周産期における大規模臨床研究のデータベースを構築するため, 1996年に臨床産科情報ネットワーク:Clinical Obstetric Information Network (COIN)が発足した.
2005年の参加施設は, 11カ所(甲府病院, 岩国医療センター, 国立国際医療センター, 九州医療センター, 金沢医療センター, 福山医療センター, 大阪医療センター, 岡山医療センター, 高崎病院, 埼玉病院, 仙台医療センター)であった.
分娩母体総数は4,480例であり, 早産509例(11.4%), 母体搬入427例(9.5%), 分娩時異常出血1535例(34.3%), 輸血実施41例(0.92%), そして妊産婦死亡率は0(出生10万対)であった.
新生児総数は4612例であり, 早産児のうち28-36週は535例(11.6%)で22-27週は44例(0.98%)であった. 早期新生児死亡は16例で出生1,000対死亡率3.5, 妊娠22週以降の胎児死亡は37例で出産1,000対死産率は8.0, 周産期死亡率は11.5(出産1,000対)であった.
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© 一般社団法人国立医療学会
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