マンマシンインターフェイスにおける人的要因の研究に関連し, 人間のオンライン認知情報処理行動時の生理的特性を測定する基礎認知実験を行った.この実験の中で, 被験者に簡単な状態遷移モデルを用いた学習課題を与えた際に得られた発話報告を, EricssonとSimonの提唱する仮定を用いて, 自動的に分析するシステムを作成した。また, このシステムを実際の被験者の発話報告の分析に適用し, 本システムが実際の詳細な分析に有用であることを示すと共に, 問題解決行動時に人間のとる記憶の仕方がヒューマンエラーの原因となっていることを突き止めた.