抄録
〔目的〕本調査は地域在住高齢者を対象にした介護予防教室の継続性に関わる要因を分析することを目的に実施した.〔対象と方法〕当教室の38名(男性9名,女性29名,平均年齢73.1歳)を対象にアンケート調査を実施し,教室に参加する理由について回答をテキスト形式(.txt)にデータ化し,KHCoderを使用してテキストマイニングを行った.頻出後を抽出し,カテゴリー分類と共起ネットワークを作成した.〔結果〕カテゴリー分類では主に身体機能向上に関わる要因と心理的安定に関わる要因に分かれた.共起ネットワークでは「良い」が中心となり「教室」「雰囲気」「先生」と強く繋がっていた.〔結語〕介護予防教室を継続して運営するには,運動の効果と心理的な安心を提供する雰囲気作りが重要である.