国際エクササイズサイエンス学会誌
Online ISSN : 2436-679X
Print ISSN : 2433-7722
最新号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 平賀 篤
    2022 年5 巻2 号 p. 1-6
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/24
    ジャーナル オープンアクセス
    〔目的〕本研究の目的は,歩行動作時に下肢筋へ機能的電気刺激を行う際の刺激タイミングが,歩行動作に及ぼす影響について検証することである.〔対象と方法〕健常成人男性6名の右内側広筋に対し,①通常筋収縮が起こる遊脚終期~荷重応答期に電気刺激,②通常よりも早い遊脚前期~中期に電気刺激,③通常起こる直前の遊脚中期~終期に瞬間的に電気刺激,④電気刺激なし,の4条件にて介入し,歩行時の重心推移と下肢各関節の角度変化推移を比較検討した.〔結果〕重心位置は電気刺激なしの歩行に比べ通常の電気刺激では全体的に上方偏移,瞬間的な電気刺激では全体的に上下の変位幅が減少する傾向が見られた.関節角度は電気刺激なしの歩行に比べ全ての電気刺激パターンで立脚前期の右膝関節最大屈曲角度が減少し,瞬間的な電気刺激で最も減少する傾向が見られた.遊脚相での屈伸については,通常の電気刺激では屈伸タイミングの遅延傾向が,早期の電気刺激では屈伸タイミングの早期化傾向が見られた.〔結語〕刺激時以外のフェーズにおいても角度変化が認められることから,循環運動という歩行動作の特性と運動制御戦略を踏まえた刺激タイミングや刺激時間の検討が重要と考えられた.
  • 谷口 圭佑, 坂本 晴美, 巻 直樹, 呉 世昶, 久保田 智洋, 五味 朝樹
    2022 年5 巻2 号 p. 7-13
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/24
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】地域在住自立高齢者における口腔機能と健康関連QOLについての関連性を検討することである.【方法】C県在住の65歳以上の地域在住自立高齢者を対象とし,質問紙調査および身体機能評価を実施した.基本属性,BMI,基本チェックリストによる口腔機能評価,QOL(SF-8:身体・精神サマリースコア),Timed Up and Go Test(TUG)について調査した.【結果】回答が得られた194人に対して,口腔機能低下群と口腔機能非低下群に分け比較した.口腔機能低下に関連する変数として,ロジスティック回帰分析により,SF-8身体サマリースコア(OR=0.927,95%CI:0.863-0.997)が検出された.また,多変量解析において口腔機能に関するSF-8下位項目投入の結果,「身体機能(PF:Physical functioning)」(OR=0.929,95%CI:0.879-0.982)が抽出された.【結論】口腔機能と身体的健康関連QOLおよび下位項目との関連性が明らかとなり,誤嚥予防の観点からも,地域在住自立高齢者に対して,口腔機能とQOLとの関連に着目する必要性が示唆された.
  • 平賀 篤
    2022 年5 巻2 号 p. 14-19
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/24
    ジャーナル オープンアクセス
    「バランス」という言葉は多くの人がイメージしやすい反面非常に抽象的であり,その言葉の使い方には個人差が大きい.そのため「バランス」含まれている要素を細分化して整理することで,適切な評価や介入につながると考えられる.バランスに関する検査や介入はすでに多数示されているが,それらの目的やメインターゲットは大きく異なる.重要なのは障害構造を念頭に置いた評価・解釈と介入への展開であり,環境を含めた網羅的な視点を持つことにある.本稿では最新の知見を基に具体例を提示しながら整理していく.
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