日本画像学会誌
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Imaging Today
『カラー画像出力の高画質化先端技術』
レーザビームプリンタの高画質記録信号処理
—スムージングとハーフトーニング—
石井 昭
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2004 年 43 巻 2 号 p. 112-118

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抄録
レーザビームプリンタでは,ラスタライズと色変換によって各画素の階調値が生成される.ラスタライズはベクタデータをラスタデータに展開するとともに,画像の拡大・縮小,回転を行う.色変換は入力色空間をプリンタの出力色空間に変換する.階調値は,スムージングやハーフトーニングといった記録信号処理によって電子写真に適した記録データに変換される.スムージングは文字や線画像部のジャギー(がたつき)を軽減し,ハーフトーニングはドットの面積または密度を変調して画像の調子を擬似的に再現する.電子写真によるレーザビームプリンタでは,解像度やドット再現性が十分ではないことから,さまざまな記録信号処理が開発されてきた.本稿では,これらレーザビームプリンタ特有の記録信号処理と最新動向について解説する.
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© 2004 一般社団法人 日本画像学会
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