抄録
CR/CT等の画像診断技術の進展,病院内インフラ整備に伴い,医療診断画像のデジタル化が急速に進んでいる.このような環境下,医療用デジタルイメージング材料,中でも現像液処理を伴わないドライ方式の医療用記録材料がますます重要になってきている.ドライ材料には大きくわけてフォトサーマル方式とサーマル方式がある.フォトサーマル方式とサーマル方式は,それぞれ画素数,機器サイズ,処理速度において特質があり,それぞれに適した使用領域がある.前者が大病院の集中処理に適し,後者は小規模病院,開業医,大病院での各診療科分散処理に適している.医療診断イメージング材料として求められる技術としては,両方式ともに広いダイナミックレンジを有すること,処理能力,濃度の安定性と均一性,出力後の画像安定性,診断に適した純黒色の色調などが求められる.本解説ではこれらの要求事項に対する両方式における最近の技術内容を解説する.