抄録
インクジェットプリンタはドットの微小化による粒状性の改善とインク技術,画像処理技術,メディア,メカニズム等の進化により,銀塩写真と比較して遜色ない写真画質を実現できるようになった.しかし高画質化が進む一方で,染料インクの課題である耐久性の改善が強く望まれるようになった.我々はその耐久性を飛躍的に高められるインクとして顔料,分散樹脂,インク組成のアプローチ等から顔料インクの開発に取り組んできた.結果として総てを満足するインク開発までには至っていないが,普通紙対応性の優れるインク(PX-Vインク),光沢メディアでの写真品質の優れるインク(PX-G,PX-P/K3インク)等その用途に合わせ,コンシューマからハイアマチュア,プロフェッショナルユーザーの要求に応えるインクを実現した.