抄録
本論文では,静電駆動のプルイン現象を利用して,指先がトレースした軌跡を電気機械的に保持する方式の電子黒板の試作例を報告する.指先などで押しつけて記録したイメージは,電子黒板への駆動電圧を解除することによって一斉消去が可能である.また微小な磁石を用いて電子黒板の膜の一部分を持ち上げることによって,部分的に画像を消去することもできる.駆動原理は非常に単純であるため,ロール印刷やエンボス加工等の製法によって大面積デバイスに拡張することができる.また,同様のプロセスによって製作可能な,透過型のカラーピクセルについても報告する.このカラーピクセルは,静電駆動によって干渉長を変化できるファブリペロ干渉計が駆動原理となっている.