日本画像学会誌
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原著論文
振動細管法によるトナーの流動性の評価
松坂 修二白井 聖細尾 康元安田 正俊
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2009 年 48 巻 3 号 p. 162-169

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抄録
振動細管法によってトナーの流動性を評価した.使用した26種類の模擬トナーは,7μmの樹脂粒子に8~100nmのシリカ粒子を異なる条件で加えて調製した.流動性試験は振動周波数を固定し,振幅を一定の割合で100秒間増加させて,振動細管から排出されるトナーの質量を1秒間隔で自動計測した.トナーの流動安定性を評価するため,各模擬トナーに対して測定を7回繰り返した.トナーの流動性の基本的な特徴は,総排出量および流動開始加速度によって評価した.また,質量流量と振動加速度の関係を表す流動性プロファイルを用いて,トナーの流動性の特徴を詳細に調べた.一連の実験から,振動細管法は短時間で繰り返し試験が行えること,およびトナーの調製条件の僅かな違いに基づく流動性の変化を評価できることが分かった.
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© 2009 一般社団法人 日本画像学会
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