日本画像学会誌
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Imaging Today
表面分析―XPS : X線光電子分光―
吉田 能英
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2011 年 50 巻 5 号 p. 463-469

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抄録
XPSは表面分析の中の1手法である.固体表面に軟X線を照射したときに放出される光電子のエネルギーを測定することによって,表面から数nm程度の深さの領域の構成元素,およびその組成を分析する.一番の長所はケミカルシフトと呼ばれる光電子の結合エネルギーのシフトから,結合状態を解析することである.測定装置は,X線源,電子レンズ,エネルギーアナライザー,検出器から成り立ち,測定には超高真空が要求される.本稿では,XPSの原理,特長について解説するとともに,その活用例について紹介する.
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© 2011 一般社団法人 日本画像学会
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